アポスティーユ・公印確認・領事認証とは

アポスティーユ」「公印確認」は、どちらも日本の官公署・自治体等が発行する公文書に対する外務省の証明のことで、 「領事認証」は、その名の通り日本にある外国の大使館・領事館の領事の認証のことです。

外国での手続き(就労ビザ申請、留学、婚姻、会社設立、不動産購入など)のために、現地の政府機関や企業・大学などから 「アポスティーユ」や「領事認証」の提出を求められることがあります。
英語では「Notarization」「Authentication」「Legalization」等と表現されたりします。

「アポスティーユ」も「領事認証」もどちらも外国へ提出する文書の認証ですが、
 1.提出先の国がハーグ条約に加盟している国か否か?
 2.提出を求められている書類が公文書か私文書か?
によって、行うべき手続きは変わります。

ハーグ条約締約国 ハーグ条約非締約国
公文書 アポスティーユ 公印確認 + 領事認証
私文書 公証人認証 + アポスティーユ 公証人認証 + 公印確認 + 領事認証

なお、登記簿謄本、戸籍謄本、住民票等の役所が発行する公文書であっても、翻訳文を添付して認証する場合は私文書として取り扱われます。

アポスティーユ(Apostille)

「外国公文書の認証を不要とする条約(1961年10月5日のハーグ条約)」に基づく付箋(=アポスティーユ)による外務省の証明のことです。
提出先国はハーグ条約締約国のみに限られますが、アポスティーユを取得すれば、日本にある大使館・領事館の領事認証があるものと同等のものとして、提出先国で使用することができます。

ハーグ条約の締約国は下記の通りです。(2025年3月30日)

アイスランド
Iceland
アイルランド
Ireland
アゼルバイジャン
Republic of Azerbaijan
アメリカ合衆国
United States of America
アルゼンチン
Argentina
アルバニア
Albania
アルメニア
Armenia
アンティグア・バーブーダ
Antigua and Barbuda
アンドラ
Andorra
イギリス(英国)
United Kingdom
イスラエル
Israel
イタリア
Italy
インド
India
インドネシア
Indonesia
ウクライナ
Ukraine
ウルグアイ
Uruguay
ウズベキスタン
Republic of Uzbekistan
エクアドル
Republic of Ecuador
エストニア
Estonia
エスワティニ(旧スワジランド)
Eswatini
エルサルバドル
El Salvador
オーストラリア
Australia
オーストリア
Austria
オマーン
Oman
オランダ
The Netherlands
カーボベルデ
Cabo Verde
ガイアナ
Guyana
カザフスタン
Kazakhstan
カナダ
Canada
北マケドニア
North Macedonia
キプロス
Cyprus
ギリシャ
Greece
キルギス
Kyrgyz Republic
グアテマラ
Guatemala
クック諸島
Cook Islands
グレナダ
Grenada
クロアチア
Croatia
コスタリカ
Costa Rica
コソボ
Kosovo
コロンビア
Colombia
サウジアラビア
Saudi Arabia
サモア
Samoa
サンマリノ
San Marino
サントメ・プリンシペ
Sao Tome and Principe
ジャマイカ
Jamaica
ジョージア
Georgia
シンガポール
Singapore
スイス
Switzerland
スウェーデン
Sweden
スペイン
Spain
スリナム
Suriname
スロバキア
Slovakia
スロベニア
Slovenia
セーシェル
Seychelles
セネガル
Senegal
セルビア
Serbia
セントクリストファー・ネービス
Saint Christopher and Nevis
セントビンセント
Saint Vincent
セントルシア
Saint Lucia
大韓民国
Korea
タジキスタン
Tajikistan
チェコ
Czech Republic
中華人民共和国
People‘s Republic of China
チュニジア
Tunisia
チリ
Chile
デンマーク
Denmark
ドイツ
Germany
ドミニカ共和国
Dominican Republic
ドミニカ国
Dominica (Commonwealth of Dominica)
トリニダート・トバゴ
Trinidad and Tobago
トルコ
Turkey
トンガ
Tonga
ナミビア
Namibia
ニウエ
Niue
ニカラグア
Nicaragua
日本
Japan
ニュージーランド
New Zealand
ノルウェー
Norway
バーレーン
Bahrain
パキスタン
Pakistan
パナマ
Panamas
バヌアツ
Vanuatu
バハマ
Bahamas
パラオ
Palau
パラグアイ
Paraguay
バルバドス
Barbados
ハンガリー
Hungary
バングラデシュ
Bangladesh
フィジー
Fiji
フィリピン
Philippines
フィンランド
Finland
ブラジル
Brazil
フランス
France
ブルガリア
Bulgaria
ブルネイ
Brunei
ブルンジ
Burundi
ベネズエラ
Venezuela
ベラルーシ
Belarus
ベリーズ
Belize
ペルー
Peru
ベルギー
Belgium
ボスニア・ヘルツェゴビナ
Bosnia and Herzegovina
ボツワナ
Botswana
ポーランド
Poland
ボリビア
Bolivia
ポルトガル
Portugal
香港特別行政区
Hong Kong
ホンジュラス
Honduras
マーシャル諸島
Marshall Islands
マカオ特別行政区
Macao
マラウイ
Malawi
マルタ
Malta
南アフリカ共和国
South Africa
メキシコ
Mexico
モーリシャス
Mauritius
モナコ
Monaco
モルドバ
Moldova
モロッコ
Morocco
モンゴル
Mongolia
モンテネグロ
Montenegro
ラトビア
Latvia
リトアニア
Lithuania
リヒテンシュタイン
Liechtenstein
リベリア
Liberia
ルクセンブルク
Luxembourg
ルーマニア
Romania
ルワンダ
Rwanda
レソト
Lesotho
ロシア
Russia

ハーグ条約に加盟していない国へ提出する文書の認証は、全て公印確認・領事認証となります。
また、提出先国がハーグ条約の締約国であっても、公印確認・領事認証を求められる場合もあります。

公印確認

日本にある外国の大使館・領事館の領事による認証(=領事認証)を取得するために事前に必要となる外務省の証明のことです。
外務省では公文書上に押印されている公印についてその公文書上に証明を行っており、外務省で公印確認を受けた後に、日本にある外国の大使館・領事館で領事認証を取得します。

外務省における公印確認は、その後の駐日外国大使館・領事館での領事認証を前提とした証明ですので、外国の機関へ提出する前に、必ず領事認証を受ける必要があります。

領事認証

日本にある外国の大使館・領事館の領事による認証のことです。
領事認証を取得するためには、前述の外務省の公印確認が必要です。

アポスティーユ・領事認証取得の流れ

ご相談

ご相談は無料です。お電話・メール・ご面談等で、ご提出先に確認していただきたい事項や費用・納期等について確認を行います。

委任状の作成

公証役場に提出する委任状を作成いたします。記名・押印の上、その他の必要書類と共に弊所までお送りください。

宣言書の作成

私文書に添付する宣言書を作成いたします。署名の上、その他の必要書類と共に弊所までお送りください。

申請代行

公証役場(公証人認証)、法務局(法務局長の公証人押印証明)、外務省(アポスティーユ)、駐日大使館・領事館(領事認証)での申請・受取りを代行いたします。

書類の返送

認証後の文書をご返送いたします。海外への返送も対応可能です(別途手数料)。

お問い合わせ

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